現在御年80歳。(2020年12月10日現在)
こちらの写真で箱石さんがお召しになっている赤の可愛いカーディガンは、多分、箱石さんご自身の手作りではないかと思います。
まず驚いたのが、障害があるにもかかわらず、セーターやカーディガンを編んで収入を得ているということ!
私も編み物をするので、編み物の資格をとるのが、簡単ではないだろうと理解しています。
健常者でも、編み物は、慣れていないとちょっとやると手が疲れるし、編み方の記号が分からないと、もう、やーめた!っていいたくなるし(実際に途中で止まっている物、編み図が理解できないので作りたくても作れない物、あります^^;)
そこへ目にした箱石さんの完璧なきれいな編み目、そして、セーター、カーディガン、、、。
この人は、一体何者?!
私の、箱石さんへの興味は、編み物の「きれいな編み目」がきっかけでした。
そして、メルカリで検索をしたら、アマゾンでは高いこの本が、しかも新品同様の本が、400円で売られているではありませんか?!
もちろん即購入。(でもリンクはアマゾン^^;)
クラウドファンディングで出版されています。
あとがきによると、
2020年12月10日、コロナ禍で80歳。天国に行ってしまうかもしれない、その前に、大切にしてきた宝物の出版に踏み切ったそうです。
箱石さんが大切にしてきたものは、1つや2つではない。
この本を読むと宝物があちこちに散りばめられています。
色々あるけれど、ランダムにどれが印象に残ったかを正直にいうと、
私が、思わず、プッと噴き出した、
「ボランティアのナンパのコツ」というタイトル^0^/。
この一行で、箱石さんのユーモアあふれるキャラクターが垣間見れます。
同時に、
壮絶な人生、そしてそれを客観的にとらえている高い視点から生まれるユーモアという武器を感じました。
また、感動したのは、充子さんが、視点を変えたところ。
自分はひどいいじめをずっと受けてきたけれど、はたして、もし自分が健常者だったら、私は障がい者に対して、どんな態度をとっていただろうか、と。
ご本人が散々いじめられ、15歳になるまで毎日泣いていたということなのに、こういうふうに視点を変えることができるというのは、普通はできないのではないだろうか。
それと、「読者につたえたいこと」
の一行目に、
「この本を読んでみなさんがどう感じたか、何を考えたかを知りたい」という
直球を投げているところ。
目の前に、ヌーっと箱石さんが現れて、
「あんた、これ読んでどう思った?」と、直接聞かれた感じがします。
ここからは想像の会話。
充子さん:「で?どう思った?」
私:「パッと思ったこといってもいい?」
充子さん:「ああ、いいよ。それ聞きたい。」
私:「人間、やりたいとおもったら、なんでもできるじゃん!って思った。あとはね、箱石さんを、人間国宝にしたい。それか、箱石さんの映画を誰かに作って欲しい。あの、編み物するシーンは絶対に入れて欲しいし、実際の作品も入れて欲しい。どうやって棒針とかかぎ針とか、持って操作してるか、それ個人的にすごく興味がある。よっぽど色んな工夫をしてらっしゃると思うんですよ。多分、アイディアのおもちゃ箱だと思うんですよね、箱石さんの生き方が。」
充子さん:「人間国宝?あたしそーゆーのキライなんだよ。それも差別と違う?こっちが偉くて、みたいな。健常者はこっちで、障がい者はこっち、みたいな。そういうのとっぱらって、みんなで助け合う社会になればいいと思うのよ。だから、〇〇賞とかね、人間国宝だのね、そういうの、要らないと思うよ。」
私:「分かりました。でも映画は誰かに作って欲しいな!そうすれば、もっと障害を持っている人たちを理解できると思うんですよね。でもそういう知り合いいないし、、、。あ!でも、7人の知り合いが要れば、最終的に全世界の人と繋がる、という話は何度か聞いたことがあるから、もしかしたら、あの人に連絡をとることから始めたら、もしかしたら、映画製作者まで届くかも!
充子さん:「あはは、そうなったら楽しそうだねえ。」
以上は、私の勝手な想像上の会話でした。